サンゴ礁が豊かなのは粘液のおかげ?

本を出版!「海洋プラスチック汚染「プラなし」博士、ごみを語る」

海洋プラスチック汚染

岩波書店さんより本を出版しました。

海洋プラスチック汚染
「プラなし」博士、ごみを語る

岩波科学ライブラリー

海洋プラスチック汚染(岩波科学ライブラリー)

この本は、2017年にはじめたブログ「プラスチックの海」をベースに最新の情報を盛り込んで、海洋プラスチック汚染についてこれまでに分かってきたことを網羅的にまとめたものです。

1冊読めば、「海洋プラスチックの何が問題なのか」がわかるようになっています。

◉プラスチックが海に拡散・蓄積すると何が問題なのか?
◉どうして海に流れ込むのか?
◉どこからたくさんやってくるのか?
◉海に流れ出たあとはどうなるのか?
◉どうやったらこの問題を解決できるのか?
◉どうしてプラのリサイクルは進まないのか?

などなど、様々な角度からこの問題に迫っていきます。

ぜひ手に取って頂けたら幸いです!

参考文献は約150もあり、研究者が読んでもすぐに元の論文に当たれるようにしてあります。

この本を書き上げるまで

世の中でプラスチック問題がいろいろ騒がれるようになってきた頃、当時作っていたブログ「プラスチックの海(現、プラなし生活)」をまとめて本にできないかと考えていました。

しかし海洋プラスチックの研究業績がほとんどない私(この時点でまだプラ関係の論文は2本)にとって、ただ指をくわえて出版社から声がかかるのを待っているだけではチャンスはゼロです。

ならば原稿を書いてしまい、原稿を出版社に持っていけば話しもはやいはず!と思い、とりあえず原稿を書きました。

最初に書いた原稿は約10万文字。2019年の2月に書き始め、とりあえず版ができたのが5月のGW明け。

JAMSTECで書籍をたくさん出している高井研さんにお願いして知り合いの出版社に原稿を送っていただきました。

最終的に岩波書店さんがOKくれたときは嬉しかったです。

ブログ記事を編集してまとめたものですが、単純に並べ替えて「はい完成」とはぜんぜんいきませんでした。

加筆・修正を繰りかえし、新しい情報を集めて(ほとんどは海外の論文や文献を読みまくる)、目次と構成に延々と頭を悩ませました。

とくに最後の章である、現時点での解決策については頭を悩ませました。結構、ここは人々が一番関心のある場所だからです。

IBMやLOOPの取り組みなど、プラなし生活で一緒にサイトを作っているパートナー(Yoko Kogaさん)が調べてくれた情報なども大いに役立ちました。この場を借りて御礼申し上げます。

岩波さんの意向で、タイトルはカチッと「海洋プラスチック汚染」。

そしてサイト「プラなし生活」の運営者が書いたので、「「プラなし」博士、ごみを語る」と動きのある副タイトルがつけられました。

ちなみに、この本はJAMSTEC愛にあふれており、あとがきではJAMSTECのこれからの海洋プラスチック研究にぜひ注目してね、とメッセージを書いています(JAMSTECは海洋プラスチック研究をはじめたばかりで、まだほとんど実績がなかった)。